電気工事士の資格取り方

目次

電気工事士(特に関心の高い「第二種電気工事士」を想定)の資格取得に向けたロードマップを解説します。

電気工事士は、住宅や店舗などの電気設備を設置・修理するために必須の国家資格です。試験は「筆記(CBT方式含む)」と「技能」の2段階に分かれており、特に後半の技能試験(実技)が最大の関門となります。


取得までの全体スケジュール

電気工事士試験は、一般的に**上期(4月〜7月)下期(9月〜12月)**の年2回実施されます。

受験申し込み

試験の約2ヶ月前

インターネットで申し込みを行います。上期なら3月下旬、下期なら8月下旬が目安です。

筆記試験(またはCBT)

上期: 5-6月 / 下期: 10-11月

四肢択一のマークシート方式。CBT方式を選べば、指定期間内の都合の良い日時にテストセンターで受験可能です。

技能試験

上期: 7月 / 下期: 12月

筆記合格者のみが受験。40分間で指定された電気回路を実際に組み立てます。

合格発表・免状交付

試験の約1ヶ月後

合格通知が届いたら、各都道府県の知事に免状交付申請を行います。


ステップ1:筆記試験対策(理論と暗記)

筆記試験は**60点以上(50問中30問正解)**で合格です。計算問題も出ますが、暗記でカバーできる部分が多いため、文系の方でも十分攻略可能です。

  • 配線の図記号と器具の暗記: 写真を見て名称と用途を答える問題は「得点源」です。
  • 法令・検査方法: ここも暗記のみで対応可能。
  • 複線図の理解: 技能試験にも直結する最重要項目です。単線図を複線図に書き換える練習を繰り返しましょう。

学習のコツ: 過去問を5年分ほど解くと、頻出問題のパターンが見えてきます。計算問題(オームの法則など)が苦手な人は、一旦飛ばして暗記項目から固めるのが効率的です。


ステップ2:技能試験対策(実技の壁)

技能試験は、あらかじめ公表されている**13種類の「候補問題」**のうち、当日1問が出題されます。

1

指定工具と材料セットを揃える

試験1ヶ月前〜

電工ナイフ、ペンチ、圧着工具(VVFストリッパーがあると劇的に速くなります)を準備します。練習用の電線・器具セットも購入必須です。

2

13の候補問題をひたすら練習

制限時間40分以内

各問題を少なくとも2〜3周は練習しましょう。最初は1時間以上かかっても、最終的に30分以内で完成させるのが目標です。

3

「欠陥」の基準を叩き込む

最重要ポイント

技能試験は100点満点からの減点方式ではなく、**「欠陥が1つでもあると即不合格」**という非常に厳しいルールです。リングスリーブの刻印ミスや芯線の露出など、致命的なミスを理解しましょう。


費用と準備すべきもの

独学で取得する場合、トータルで約4万円〜6万円程度の予算を見ておく必要があります。

項目概算費用備考
受験料約9,300円ネット申し込みの場合
参考書・問題集約4,000円筆記用と技能用の2冊
指定工具セット約12,000円HOZANなどのセットが定番
練習用材料セット約15,000〜25,000円1回分〜3回分セットがある
免状交付手数料約5,300円合格後の手続き

合格への最短ルート

YouTubeを活用する: 技能試験の細かな手の動きは、テキストよりも動画(「電工試験の虎」など)で見る方が圧倒的に理解が深まります。

筆記はCBT方式を検討する: 自分の都合に合わせて日程を選べるため、仕事との調整がつきやすいです。

VVFストリッパーに投資する: 電工ナイフだけで作業するのは時間がかかりすぎます。ホーザンの「P-958」などのストリッパーは必須級のアイテムです。

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